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妊娠前の飲酒でも未熟児・低体重児のリスクが増加

(2014年3月) "Journal of Epidemiology and Community Health" オンライン版に掲載された英国の研究によると、妊娠1~3ヶ月目のうちに飲酒すると、未熟児や低体重児が生まれるリスクが増加すると考えられます。

研究の方法

1,264人の女性を対象に飲酒に関するアンケートを、受胎の4週間前および妊娠3・6・9ヶ月の時点で実施しました。 女性たちはいずれも、生まれる子供が未熟児・低体重児であるリスクが低い人たちでした。

結果
アンケートの回答を分析した主な結果は次の通りです:
  • 妊娠3ヶ月目以降に比べて、妊娠(受胎)前および妊娠3ヶ月目までは飲酒量が多かった。 週当たりの平均飲酒量が妊娠3ヶ月目以降では2ユニット(*)未満だったのに対して、妊娠前は11ユニット、妊娠3ヶ月目までは4ユニットだった。
    (*)英国では、1ユニットは10ml。 この数字は純粋なアルコールの量なので、アルコール度数が10%のお酒であれば100mlが1ユニットに相当します。 ビールなら200mlで1ユニット。
  • 妊娠前の飲酒量が10ユニット/週を超えている女性は40%近くもいた。
  • 53%の女性で妊娠3ヶ月目までの飲酒量が、英国で推奨されている飲酒上限量(2ユニット/週)を超えていた
  • 飲酒量が2ユニット/週を超える(どの時点の飲酒量かは不明)女性は、学歴が高く(大卒程度)、比較的高齢で、裕福な地域に住む白人に多かった。
  • 生まれた子供のうち、未熟児は4.3%で、低体重児は13%ほどだった。 4.4%は予想以上にサイズが小さかった。
  • 生まれる子供が未熟児や低体重児であるリスクと最も関係が深かったのは、妊娠3ヶ月目までにおける飲酒で、この期間中に2ユニット/週という推奨上限量を超えて飲酒していた女性では、思いがけず低体重の子供や未熟児が生まれるリスクが、お酒を全く飲まなかった女性の2倍になっていた。 ただし、2ユニット/週未満の飲酒量であっても未熟児が生まれるリスクが増加していた。
  • 妊娠前に飲酒していた女性では、胎児の成長が制限されていた。
今回の結果から研究グループは、妊娠前および妊娠中には完全に禁酒するのが良い(2ユニット/週という範囲で飲酒するのですら良くない)と考えています。