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妊娠中の運動が胎児の脳の発達に有益

(2013年11月) 米国のサンディエゴで開催中の "Neuroscience 2013" で発表されたモントリオール大学の研究によると、妊娠中に1週間あたり3回×20分運動をすることによって、生まれてくる子供の脳の発達が促されます。 研究者によると、この有利なスタートは、子供の一生に影響するほどのインパクトがあるかもしれません。

妊娠中の運動が胎児の脳の発達に影響を与えることは、これまでに複数の動物実験で示されていますが、ヒトを対象とした無作為化比較試験は今回の研究が初めてです。

以前は、妊娠中は安静にするのが良いとされていましたが、最近では妊娠中にはむしろ体を動かすほうが良いと言われています。

研究者は次のように述べています:
「妊娠中に体を動かさずにいると妊娠合併症のリスクが増加する一方で、妊娠中の運動には①産後の肥立ちが良くなる、②妊娠が楽になる、③生まれる子供が肥満児になるリスクが減るといったメリットがあります」
研究の方法

この研究では、妊婦たちを2つのグループに分けて一方のグループには運動をしてもらい、もう一方には運動をせずにいてもらいました。 運動をしたグループの運動の頻度は週に3回、1回あたりの運動量は中程度の運動強度の有酸素運動(エアロバイク)を20分以上というものでした。

結果

生まれてから8~12日目が経過した新生児の脳の活動を機器を用いて計測したところ、運動をしていたグループの妊婦から生まれた子供のほうが、脳の活性(cerebral activation)が成熟していました。

研究グループは現在、この両グループの違いが生後1年の時点でも維持されているかどうかを確認するために、この赤ちゃんたちの認知能力・運動能力・言語能力を調べています。