妊娠中に葉酸塩が不足すると鬱のリスクが増加

(2014年12月) "Journal of Psychiatric Research" に掲載された Singapore Institute for Clinical Sciences などの研究によると、妊娠中に葉酸塩(ビタミンB9)が不足すると鬱症状が起こるリスクが増加する可能性があります。

研究の方法

この研究では、妊娠26~28週目の妊婦709人を対象に、血液検査(葉酸塩とビタミンB12の量を調べた)と抑鬱の程度を調べるアンケート(Edinburgh Postnatal Depression Scale) を実施しました。 アンケート調査は出産後3ヶ月目にも再度実施しました。

結果

葉酸塩およびビタミンB12の血中量と抑鬱の程度を照らし合わせたところ、葉酸塩が不足していたグループでは妊娠中に鬱症状が生じるリスクが増加していました。 ビタミンB12に関しては、鬱のリスクとの関係が認められませんでした。

解説
今回の研究は葉酸塩の不足が鬱の原因であることを断定するものではありませんが、気分や振る舞いに関与する神経伝達物質を合成するのに葉酸塩が不可欠であることが知られています。 逆に、鬱症状が原因で食事をきちんと摂らないために葉酸塩不足になっているという可能性も考えられます。