妊娠前~妊娠中の鉄分不足で子供の自閉症リスクが増加?

(2014年9月) "American Journal of Epidemiology" に掲載されたカリフォルニア大学デイビス校の研究で、自閉症児の母親は他の母親に比べて、妊娠前および妊娠中に鉄分のサプリメントを摂取していることが有意に少ないという結果になりました。

研究の概要

正常に発達している子供の母親346人と自閉症児の母親を対象に、妊娠3ヶ月前から妊娠中の全期間を通しての鉄分やビタミン類などのサプリメント摂取量や、シリアル(鉄分が強化されているから?)摂取量などを調査しました。

解説

研究者によると鉄分は初期の脳の発達にとって重要な栄養素で、①神経伝達物質の生産と、②ミエリン(神経を覆って保護している脂肪性の物質)の形成、③免疫機能に関与しています。 そして、これら3つはいずれも自閉症に関与しています。

過去の研究では、出産時の母親の年齢が35才以上である場合や母親が肥満・高血圧糖尿病である場合に鉄分の摂取量が低いと生まれる子供が自閉症になるリスクが5倍に増加するという結果になっています。

鉄分不足は女性には珍しくありませんが、高血圧・肥満・糖尿病などがある場合には通常以上に鉄分不足のリスクが増加します。

ただし研究者は、鉄分のサプリメント摂取は医師の指導の下で行うようにと述べています。