妊娠中の服用が新たに懸念されるようになった4つの頭痛薬

(2016年3月) Wake Forest Baptist Medical Center(米国)によると、妊娠中に頭痛になったときに服用しても安全だとこれまで考えられてきた薬物の中に、新たに胎児や母体への影響が懸念されるようになったものがあります。出典: Managing Migraine During Pregnancy and Lactation

新たに懸念される薬物
  • マグネシウム
    妊娠中にも安心して服用できるサプリメントだと考えられてきましたが、米国食品医薬局(FDA)が安全性を「D(安全ではないかもしれない)」と評価するようになっています。
  • オンダンセトロン
    偏頭痛治療薬としてはFDAに承認されていませんが、妊娠中の吐き気・嘔吐や偏頭痛といった症状に適応外使用されることがあります。 最近になって妊娠中における使用が母子に悪影響をもたらすのではないかと懸念されるようになりました。 悪影響があるか否かについて結論はまだ出ていません。
  • アセトアミノフェン
    米国人女性の65%超が妊娠中にアセトアミノフェンを使用するというデータがありますが、胎内でアセトアミノフェンにさらされた子供で注意欠陥・多動性障害(ADHD)のリスクが増加する可能性が最近になって指摘されています。参考記事: 妊娠中のアセトアミノフェン服用で子供が ADHD になるリスク
  • ブタルビタール
    ブタルビタールは精神安定剤や催眠剤としての効果があるバルビツール酸塩で、頭痛の治療にはカフェインやアセトアミノフェン、アスピリン、コデインなどと併用されます。 ブタルビタールは妊婦の偏頭痛の治療にも決まって処方されますが、小規模な研究で胎児の心臓に奇形が生じる可能性が示唆されています。
研究者のアドバイス
  • 妊娠中(特に13週目以降)には偏頭痛が生じる頻度は減少します。
  • 妊娠中・授乳中にも安全な治療法が存在します。
  • 妊娠中・授乳中の頭痛は何らかの深刻な病気の兆候かもしれないので軽視してはなりません。参考記事: 妊娠中の頭痛が要注意となる2種類のケース
  • 妊娠中・授乳中に頭痛が生じたら医師に相談しましょう。 様々な妊娠中・授乳中の偏頭痛治療法の中から最適なものを教えてもらえます。 生活習慣の改善・ストレス解消・リラックスなど薬物に頼らない治療法も存在します。