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妊娠中の喫煙で心臓に欠陥のある子供が生まれるリスクが増加

(2014年5月) "Pediatric Academic Societies" の会合で発表された米国の研究によると、妊娠中の喫煙によって心臓に先天的欠陥のある子供が生まれるリスクが増加すると考えられます。 このリスクは喫煙量に比例して増加します。

過去の研究では、唇や、口蓋、手足に奇形がある子供が生まれるリスクが喫煙によって増加する可能性が示されています。 今回と同じく心臓に欠陥が生じるリスクが増加するという結果になった研究もあります。

今回の研究では、妊娠1~3ヶ月目(第1トリメスター)における喫煙と、生まれてくる子供の心臓に欠陥が生じるリスクとの関係を調べました。 具体的には、(出産のための入院の際の)退院記録を用いて 心臓に欠陥のある子供 14,128人を特定し、同じ期間(1989~2011年)に生まれた心臓に欠陥の無い子供 62,274人のデータと併せて、妊娠中に母親に喫煙された子供とそうでない子供とで心臓に欠陥がある率を比較しました。 母親の喫煙状況や1日あたりの喫煙量は出生証明書から入手しました。

このような調査の結果、心臓に欠陥のある子供ではそうでない子供に比べて、母親が妊娠中にタバコを吸っていたケースが多いことが明らかになりました。 さらに、喫煙量が最大のグループで、心臓に欠陥のある子供が生まれるリスクが最大になっていました。

また、35才以上の妊婦は、若い妊婦よりも喫煙率が低かったのですが、喫煙をしていたグループに限ると、子供に心臓欠陥が生じるリスクが若い妊婦の場合よりも増加していました。

妊娠中の喫煙により増加するリスクの量は、肺動脈弁および肺動脈に異常(奇形)が生じるリスクが約50~70%の増加で、心房中隔欠損(心臓の右心房と左心房を隔てる壁に複数の穴が空くという異常)のリスクが約20%でした。

今回のデータでは、10%ほどの女性が妊娠中に喫煙していました。 第1トリメスターにおける喫煙は、心臓欠陥全体の1~2%の原因になっていると推算されます。