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妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けておくと、生まれた子供にも予防効果が波及する

(2016年5月) "Pediatrics" 誌に掲載されたユタ大学の研究により、胎児のときに母親がインフルエンザの予防接種を受けた子供は生後半年のうちにインフルエンザにかかり難いことが明らかになりました。出典: Infants Much Less Likely to Get the Flu if Moms Are Vaccinated While Pregnant

研究の概要

24万5千人の妊婦とその子供の医療データを分析したところ、妊娠中に予防接種を受けた母親から生まれた子供は、予防接種を受けていない母親から生まれた子供に比べて、生後半年以内にインフルエンザにかかることが70%少ないという結果でした。

今回のデータにおけるインフルエンザの発生件数の97%が予防接種を受けていない母親から生まれた子供に生じていました。

補足
  • 妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けた母親は、全体の10%ほど(2万4千人足らず)でした。
  • 今回のデータにおけるインフルエンザの発生件数は658件で、そのうちの638件が予防接種を受けていない母親から生まれた子供に生じていました。
  • 658人の乳児のうち入院する事態に陥ったのは151人でした。 151人のうち148人が予防接種を受けていない母親から生まれていました。
解説

米国ではインフルエンザのために毎年何数千人も死亡していますが、インフルエンザによる死者数には妊婦も乳幼児が大きな割合を占めています。

妊娠中にもインフルエンザへの感染のしやすさは通常と同じです。 しかし、いったんインフルエンザに感染すると、妊娠中は通常よりもインフルエンザが重症となりがちです。 また、生後半年以内の赤ちゃんは予防接種を受けることができないため、他の手段でインフルエンザから守ってあげる必要があります。

コメント
研究者は次のように述べています:

「もっと多くの妊婦さんにインフルエンザの予防接種を受けてもらいたいと思っています。 インフルエンザの前回のシーズンにおいて(米国で)予防接種を受けた妊婦さんは50%ほどでしたが、この数字を100%にしたいのです」

「医師にインフルエンザの予防接種を勧められない妊婦さんは、自分から予防接種を希望してみましょう」