閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

ビタミンCで妊娠中の喫煙による喘鳴のリスクが低下

(2014年5月) 喫煙によりビタミンCが消費されますが、"JAMA" オンライン版に掲載された米国の研究によると、妊娠中に喫煙している場合にもビタミンC のサプリメントを服用することで、生まれた子供が生後1年のうちに喘鳴(ゼーゼーという息切れ音)を発するリスクが低下する可能性があります。

喘鳴のリスク
この研究ではまず妊婦たちを次の3つのグループに分けて喘鳴のリスクを比較しました:
  1. 喫煙習慣のある妊婦がビタミンC (500mg/日)を服用(76人)
  2. 喫煙習慣のある妊婦がプラシーボを服用(83人)
  3. 喫煙習慣の無い妊婦(76人)

その結果、1のグループから生まれた赤ちゃんは生後1年間のうちに喘鳴を起こす率が低くなっていました(21% vs. 40%)。

肺機能が損なわれるリスク

今回の研究では、肺機能が損なわれるリスクに対するビタミンCの効果も調べました。 その結果、生後72時間の時点では、2のグループの赤ちゃんの方が1のグループの赤ちゃんよりも肺機能テスト(PST)の結果は良かったのですが、生後1年の時点では有意な違いは消滅していました。

過去の複数の研究で、妊娠中の喫煙による胎児の肺機能の損失が赤ちゃんが成人した時点にも残っていることが示されています。 肺機能が損なわれている人では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクが増加します。

コメント
研究者は次のように述べています:

「もちろん妊娠中(授乳中も)にはタバコを吸わないのが理想ですが、現実には妊娠してもタバコを止められない女性が少なくありません。 喫煙女性の過半数は妊娠してもタバコを吸い続けるというデータがあります。

妊娠中にも喫煙を続ける妊婦にとって、ビタミンCは喫煙による胎児への悪影響の一部を緩和する、低コストで簡単な方法であるかもしれません」