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妊娠中のアセトアミノフェン服用で子供がADHDになるリスク

(2014年2月)"JAMA Pediatrics" に掲載されたカリフォルニア大学の研究によると、アセトアミノフェンを有効成分として含む解熱鎮痛薬を妊娠中に服用すると、生まれる子供が注意欠陥・多動性障害(ADHD)に似た問題行動や、多動障害(HKD。 ADHD の中でも症状が深刻なタイプのもの)を見せるリスクが増加する可能性があります。

アセトアミノフェンは、タイレノール(武田薬品)やトンプク(大正製薬)などの解熱鎮痛剤や風邪薬に広く用いられており、妊娠中の服用も安全であると考えられています。

しかし、最近の複数の研究で、アセトアミノフェンが性ホルモンなどのホルモンに影響することが示唆されています。 アセトアミノフェンによってホルモンが影響を受けると、(胎児の)神経発達に支障が生じたり、(生まれる子供の)行動障害の原因となったりする可能性があります。
研究の概要

今回の研究では、デンマークの子供と母親 64,322人のデータ(1996~2002年)を分析しました。 データに含まれていたのは、問題行動に関するアンケートへの回答結果と、HKD の診断および ADHD 薬の処方に関する情報でした。 半数以上の母親が妊娠中にアセトアミノフェンを服用していると回答しました。

アセトアミノフェンを服用していたグループでは、子供が7才の時点で①HKD と診断されるリスク、および②ADHD薬を服用することになるリスクまたは ADHD様の行動を見せるリスクが増加していました。 ADHD様行動のリスク増加度は40%以上で、アセトアミノフェンの服用量に応じて増加するように見受けられました。

ただし、今回の研究は予備的なものなので、今後の研究で今回の結果を検証する必要があります。

危険となる服用量

上記のリスクの増加は、複数のトリメスター(妊娠期間中の3ヶ月間)においてアセトアミノフェンを服用した場合に見られました。 (例えば、アセトアミノフェンを妊娠1~3ヶ月目に1回服用し、5~7ヶ月目にもう一回服用するなど)

どの程度の服用量や期間をもって「1回」とするのかはプレスリリースに記載されていませんが、研究者は次のように述べています:

「アセトアミノフェンの胎児への影響は、妊娠中にアセトアミノフェンを6週間あるいはそれ以上にわたって服用するケースで強く見られ、20週間以上にわたって服用を続けるケースではさらに強い影響が見られました。

アセトアミノフェンはこれまで、妊娠中に服用しても問題は無いだろうと考えられてきましたし、妊娠中に1度や2度服用する程度であればたぶん大丈夫でしょう。 しかし、アセトアミノフェンを何度も繰り返す服用すると胎児に異常が生じるリスクが増加してゆきます」