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妊娠中のビタミンD不足で妊娠合併症や低体重児のリスク

(2013年3月) "British Medical Journal" に掲載されたカルガリー大学のメタ分析によると、妊娠中にビタミンDが不足していると妊娠合併症になるリスクと新生児が低体重になるリスクが増加します。

メタ分析の方法

1980~2012年に発表された31の研究のデータ(各研究の被験者数は95人~1,100人)を分析しました。

結果
ビタミンDが不足している妊婦では、妊娠糖尿病(妊娠中にかかる糖尿病)のリスクが49%、妊娠高血圧腎症のリスクが79%、細菌性膣炎(早産の原因となる感染症)のリスクが187%、および新生児が低体重となるリスクが85%増加していました。
49%のリスク増加というのはリスクが1.49倍になるということです。 細菌性膣炎であれば2.87倍のリスク。
これらの合併症のリスクは、ビタミンDの血中濃度が75nmol/L未満から増加し始めていました。
ビタミンDは、血中量が20ng/ml で欠乏状態、21~29ng/mlで不足状態です。 75nmol/L は約30ng/mlですから、妊娠合併症のリスクが増加するビタミンD量は従来の基準によるビタミンD不足・欠乏の基準と一致することになります。
補足

ビタミンDは、ベジタリアン・日光にあまり当たらない人・肌の色が黒い人(日光に当たってもビタミンDが合成されにくい)で不足しがちです。

今回のメタ分析はビタミンD不足とこれらのリスクとの因果関係を示したものではありませんが、研究者は推奨される量のビタミンD(妊婦では7μg/日)を摂取することを勧めています。