早期の閉経で心臓病と脳卒中のリスクが増加

冠状動脈疾患と脳卒中のリスク

(2012年9月) ジョンズ・ホプキンス大学の研究によると、更年期が訪れる時期が早い(46才未満)女性では冠状動脈疾患(CHD)と脳卒中のリスクが二倍になると考えられます。

研究の概要

この研究では、45~84才の女性 2,509人のデータを調査しました。 このうち、46才未満のときに更年期が訪れた女性は28%でした。 2,509人のうち心臓発作・心臓病になったのは50人、そして脳卒中になったのは37人のみでしたが、更年期の早い女性ではこれらのリスクが2倍になっていました。

このリスク増加は、人種・心疾患のリスク要因の有無・閉経が自然的か人為的かに関わりなく認められました。

心不全のリスク

(2014年5月) "Menopause" 誌オンライン版に掲載されたスェーデンの研究によると、更年期が40~45才と早期に訪れた女性では心不全のリスクが増加すると考えられます。 この心不全(心臓のポンプ機能が不足する病気)のリスクは、現在または過去の喫煙習慣のある女性ではさらに増加していました。

研究の概要

この研究で、9万人超の女性(うち閉経後の女性は2万2千人)のデータを分析したところ、早期(40~45才のとき)に自然閉経した女性では、通常の時期(50~54才のとき)に閉経した女性に比べて、心不全になるリスクが40%増加していました。 閉経が1年遅くなるごとに、心不全のリスクは2%低下していました。

早期に閉経を迎えた女性の中でも、現在の喫煙習慣または過去の喫煙歴がある人で心不全のリスクが最高となっていました。 喫煙習慣または喫煙歴がある人では、閉経がわずかに早まった(46~49才で閉経した)だたけでも心不全のリスクが増加していました。

閉経が早まる原因

更年期は通常45~55才の間に訪れますが、そのタイミングは遺伝・喫煙・食事・運動量などの要因に影響されます。 喫煙により平均で2年は更年期が早まります。

また、子宮摘出の際に卵巣まで摘出すると閉経が急速に訪れます。 研究者によると、現状では必ずしも卵巣を摘出しなくてもよいケースで摘出している場合があります。