更年期前の女性の乳ガン予防にカルシウムが有効?

(2016年6月) "British Journal of Nutrition" に掲載された研究(メタ分析)で、カルシウム摂取量が多い女性は乳ガンになることが少ないという結果になっています。出典: Calcium intake and breast cancer risk: meta-analysis of prospective cohort studies

研究の方法

カルシウム摂取量と乳ガン発症リスクとの関係について調べた11の前向き研究のデータを分析しました。 データに含まれていた人数は合計で87万3千人近くで、乳ガンの発生件数は2万6千人超でした。

結果

データ全体の分析では、カルシウム摂取量(食事だけなのかサプリメントも含むのかは不明)が少ないグループに比べて摂取量が多いグループは乳ガンになるリスクが8%低いという結果になりました。

閉経前の女性と閉経後の女性に分けた分析では、閉経前の女性の場合にはカルシウム摂取量が多いと乳ガンのリスクが25%低下するけれども、閉経後の女性の場合には6%しか低下しないという結果でした。 さらに、閉経後の女性の数字に関しては統計学的な有意性に問題がありました(95% CI: 0.87 - 1.01)。

研究チームの計算によると、カルシウムの摂取量が1日あたり300mg増えるごとに、閉経前の女性では8%、閉経後の女性では2%、それぞれ乳ガンのリスクが低下します。

留意点
カルシウムの摂り過ぎにも注意が必要です: