カフェインと月経前症候群のリスクの関係

(2016年7月) 月経前症候群(PMS)がある女性はカフェインを控えるように医師に指示されることがありますが、"American Journal of Clinical Nutrition" に掲載されたマサチューセッツ大学などの研究によると、カフェインの摂取を控えても月経前症候群の予防には効果がありません。出典: A prospective study of caffeine and coffee intake and premenstrual syndrome
(*) unicharm によると、月経前症候群についてよく知らないという女性が過半数を占めています。 月経前症候群の症状のトップ5は次の通りです: 1.イライラ 2.腹痛・下腹部痛 3.頭痛・頭が重い 4.眠気 5.胸の痛み・張り。
研究の方法

当初はPMSではなかった数千人の女性の約15年分データを分析しました。 データに含まれていたのは、カフェイン摂取およびPMS発症のタイミングや重症度などに関する情報でした。 データの分析においては、年齢や喫煙習慣などの要因を考慮しました。

PMSに関するアンケートは2年ごとに、カフェイン摂取の量と頻度に関するアンケートは4年ごとに行いました。

結果

データの期間中にPMSの症状が生じたのは 1,200人超で、症状が生じなかったのは 2,400人超でした。

カフェイン

カフェイン摂取量に応じてデータ全体を5つのグループに分けてPMSの発生率を比較したところ、カフェイン総摂取量とPMSのリスクとの間に関係は見られませんでした

カフェイン摂取量が最も多い(543mg/日)グループのほうが摂取量が最も少ない(18mg/日)グループよりPMSのリスクがむしろ低かった(-21%)のですが、統計学的に有意と言える数字ではなかったのです(95% CI: 0.61-1.04; P = 0.31)。

コーヒーでも

カフェインを含有する飲み物の代表格であるコーヒー(カフェイン抜きのものは含まない)の飲用量とPMSあるいはPMSの個々の症状との間にも、統計学的に有意な関係が見られませんでした。(1日に4杯以上を飲むグループと1ヶ月に1杯未満しか飲まないグループの比較で、前者が後者よりPMSのリスクが27%低かったが、95%CIが0.48~1.12でP値が0.44だった)

結論
研究チームは次のように結論付けています:
「PMSとカフェイン摂取量のあいだに関係は見られなかった。 女性がカフェイン摂取量を控えてもPMS予防の役には立たない可能性がある」