未熟児として生まれた女性で妊娠合併症のリスクが増加

(2012年9月) "Canadian Medical Association Journal" に掲載された研究によると、生まれたときに未熟児だった女性では妊娠糖尿病(GDM)や高血圧などの妊娠合併症のリスクが増えます。

研究の方法

この研究では、1976~1995年にケベック州で生まれて、1987~2008年の間に子供を生んだ女性のデータを分析しました。 これらの女性のうち、生まれたときに未熟児であったのは 7,405人、普通に生まれたのは 16,714人でした。 また、これらの女性が子供を産んだときの平均年齢は25歳でした。

結果

妊娠合併症が少なくとも1つ起こる率が、妊娠32週目未満で生まれた女性では19.9%、妊娠32~36週目で生まれた女性では13.2%、そして普通に(37週目以降に)生まれた女性では11.7%でした。

同じ早産でも時期が早いほど、自分が子供を産むときの妊娠合併症のリスクが増えていました。 また、未熟児でなくても、生まれたときの体重が妊娠週令に比して少なかった女性では妊娠合併症のリスクが増えていました。

今回の結果は、子供を産むときの年齢・慢性的な高血圧・腎臓行・糖尿病(1型と2型)などの要因を考慮に入れたうえでのものです。

考えられる理由
未熟児で生まれた女性が自分の妊娠のときに合併症になりやすい理由は不明ですが、過去の研究で未熟児で生まれた子供や若者がインスリン抵抗性(糖尿病の人はこれが高い)や血圧が高い傾向にあることが示されていることから、未熟児で生まれた女性が高血圧や妊娠などの症状を潜在的に持っているのではないかと研究グループは推測しています。