早産の多くは胎盤の老化が原因

(2014年5月) "American Journal of Pathology" に掲載されたテキサス大学の研究によると、早産の原因の多くは酸化ストレスによって胎盤が早期に老化するためだと思われます。

研究グループが胎膜(胎児を包む膜状のもの。羊膜と尿膜から成る)を採取して酸化ストレス(タバコの煙から抽出した物質)に暴露させたところ、胎盤が速やかに老化したのです。

体内に存在する抗酸化物質には酸化ストレスによるダメージを抑制する作用がありますが、酸化ストレスが過剰になると抗酸化物質では太刀打ちできずに胎盤が老化してしまい、早産のリスクが増加します。

酸化ストレスの原因

酸化ストレスの原因となる物質は環境毒素や汚染物質などであるため、普通に生活しているだけでも暴露は避けられません。 しかし、汚染物質以外に喫煙・飲酒・高BMI(肥満)・栄養不良・感染症なども酸化ストレスの原因であり、これらに関しては本人の努力次第で回避することも可能です。

過去の複数の研究で感染症が「妊娠37週未満の前期破水(pPROM)」の主な原因であることが示唆されており、pPROM の対策として一般的に抗生物質が用いられています。

しかし研究グループによると、妊娠中に抗生物質や抗酸化物質のサプリメントを服用した妊婦でも早産のリスクは減少しません。 酸化ストレスにより胎盤がダメージを受けるメカニズムは未だ不明です。