早産の原因となる「スイッチ」が明らかに

(2015年7月) "Endocrinology" 誌に掲載されたアデレード大学(オーストラリア)の研究により、出産のタイミングを決定する「スイッチ」にあたる分子が特定されました。 早産も正期産もTLR4 と呼ばれる分子の活性化が引き金となっていたのです。

研究者は次のように述べています:

「妊娠後期に胎児や母体から放出される数種類の物質が TLR4 と結合してこれを作動させます。 例えば、出産直前に胎児の肺から放出されるタンパク質や、子宮の伸張や胎盤の寿命をきっかけとして母体で生産される分子などが TLR4 を活性化させます」

「局所的な細菌感染・炎症を原因とする胎盤の損傷・多胎妊娠などによって妊娠満期となる前に TLR4 を活性化させる物質が急増すると早産になります」
TRL4 は感染症における免疫反応に関与すると考えられていた分子であり、妊娠への関与は知られていませんでした。 今回の発見は早産を回避するための薬の開発につながる可能性があります。