早産の原因は母親ではなく胎児の側にあった?

(2015年2月) アラバマ大学の研究によると、遺伝子に起因する早産の原因は母親ではなく胎児の側にあるのかもしれません。

この研究で数百組の母子の血液と唾液に含まれる遺伝子を調べたところ、母親の遺伝子と早産リスクとのあいだには相関関係が見られなかった一方で、遺伝子に特定の変異体(遺伝子の重複や欠如)がある子供では妊娠34週前に生まれるリスクが2~11倍(変異体の種類により異なるのでしょう)に増加していたのです。

ただし、胎児における遺伝子変異体が直接的に早産の原因となっているのではなく、遺伝子変異体によって感染症や有害な環境要因などの影響を受け易くなり、それによって早産のリスクが増加している可能性も考えられます。

研究者は次のように述べています:
「これまで早産は母親の側の問題だとばかり考えられてきましたが、今回の研究によると、早産しやすい体質というのが母親ではなく胎児の側に存在するのかもしれません」
プロゲステロンが早産の予防に有効であるケースが1/3ほどでしかないのも、早産が胎児の側の問題だからかもしれません。
「これまでプロゲステロンは母親の側の問題に対処することを意図して投与されてきましたが、実は胎児の側に作用したり、胎児の免疫応答(fetal-immune response)を変化させたりしているのかもしれません」