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乳酸菌にはダイエット効果が期待できる。 でも種類には注意が必要!?

(2018年3月) "Genes" 誌に掲載されたシステマティック・レビューによると、バイオティクスバイオティクスがダイエットに役立ちそうです。

研究の方法

成人を対象にプロバイオティクス・プレバイオティクス・シンビオティクス(プロバイオティクス+プレバイオティクス)の体重や体脂肪量への効果を調べた21の研究のデータに目を通しました。

結果

プロバイオティクスはBMI・体重・体脂肪量の低減に効果があるようでした。 プレバイオティクスも体重の低減には効果があるようでした。 しかし、シンビオティクスは体重や体脂肪量には効果が無いようでした。

補足

  1. シンビオティクスとは、プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせた製品(例. 乳酸菌+食物繊維)のことです。
  2. 研究チームによると、プロバイオティクスは脂質吸収効率の低下や脂質代謝の改善などによりダイエット効果を発揮するのかもしれません。
  3. プロバイオティクスの理想的な使用量や使用期間は今後の研究で明確にする必要がありますが、今回のデータを見ると、少量~中程度の量を長期間にわたり使用するのが効果的かもしれません。
  4. ラクトバチルス菌やビフィズス菌といった乳酸菌でも菌種によってはダイエットを助けるどころか妨げかねないので乳酸菌の種類に注意が必要です。 今回のレビューを見ると、体脂肪の低減に効果がありそうな乳酸菌の菌種は Lactobacillus gasseri SBT2055、Pediococcus pentosaceus LP28、Bifidobacterium breve B-3 の3種類です。

    この3種類の中でも統計学的な有意性が明確だったのは Lactobacillus gasseri SBT2055(ラクトバチルス・ガセリ菌SBT2055株)です。 この乳酸菌は「雪印メグミルクナチュレ恵」に使用されています。 というか、このラクトバチルス・ガセリ菌SBT2055株に体脂肪を減らす効果があることを示す研究は雪印乳業が行ったものですね。

    Bifidobacterium breve B-3 で検索すると森永乳業の痩せる腸内細菌ビフィズス菌B-3 というページが見つかりますから、Bifidobacterium breve B-3 の研究にしても行ったのは森永乳業なのでしょう。
  5. プレバイオティクスには(満腹感を引き起こして)食欲を低下させたり脂質の代謝を改善したりする効果が期待できます。 ただし、プレバイオティクスが効果を発揮するには腸内に住む細菌の種類構成がそれなりに適切である必要があります。 腸内細菌の種類構成は食生活や運動習慣などの外部的な環境に大きく影響されます。
  6. プロバイオティクスとプレバイオティクスは効果が見られたのにシンビオティクスは効果が見られなかった理由は不明です。 プレバイオティクスとシンビオティクスに関してはデータの量が少なかったそうなので、それが原因かもしれません。