乳酸菌入りのトローチにオーラル・ケアの効果

(2018年4月) "Beneficial Microbes" 誌に掲載されたトゥルク大学(フィンランド)などの研究によると、乳酸菌入りのトローチ(口中で徐々に溶解する製剤)が口腔内の健康に有益かもしれません。
A. Alanzi et al. "Effect of Lactobacillus rhamnosus and Bifidobacterium lactis on gingival health, dental plaque, and periodontopathogens in adolescents: a randomised placebo-controlled clinical trial"

研究の方法

13~15才の子供101人を2つのグループに分けて、一方のグループにのみ乳酸菌(*)を含有するトローチを、そして、もう一方のグループには乳酸菌を含有しないトローチを4週間にわたり与えました(1日2回)。
(*) ラクトバチルス・ラムノサスGG菌とビフィドバクテリウム・ラクティスBB-12菌の2種類。
そして4週間後に、歯垢や歯肉炎の程度や唾液/歯垢中に存在する虫歯菌(*)の量を調べました。
(*) Aggregatibacter actinomycetemcomitans、Porphyromonas gingivalis、Prevotella intermedia、Fusobacterium nucleatum の4種類。

結果

歯垢

どちらのグループでも、トローチを舐めた4週間後に歯垢が減っていました。グループ間で歯垢の程度に差がありませんでした(乳酸菌の有無は歯垢の程度に影響していなかった)。

歯肉炎

乳酸菌入りのトローチを舐めたグループのほうが歯肉の状態が良好でした。

虫歯菌

乳酸菌入りのトローチを舐めたグループでは、トローチを舐める4週間の前に比べて唾液中および歯垢中から検出される A. actinomycetemcomitans菌と F. nucleatum菌の量が減っていました。 P. gingivalis菌は歯垢中でのみ減っていました。

乳酸菌が入っていないトローチを舐めたグループでは、トローチの4週間の前と後とで検出される虫歯菌の量に違いが見られませんでした。