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女性でのみ乳酸菌がダイエットに有効

(2014年1月) "British Journal of Nutrition" に掲載されたカナダの研究によると、プロバイオティクスの中にダイエットに有効なものがあると考えられます。

これまでの複数の研究で、肥満者と普通体重の人とでは腸内細菌叢が異なることが示されていますが、これは高脂肪・低食物繊維の食事により特定の細菌が助長されるためである可能性があります。

そこで研究グループは、乳酸菌の一種であるラクトバチルス・ラムノサス菌(Lactobacillus rhamnosus)の摂取によって腸内細菌のバランスをリセットして、体重を減少させる作用のある細菌を助長できないかと考えました。

研究の方法
この考えを検証するために、研究グループは、過体重の男女125人を対象に、24週間にわたるダイエット・プログラムを実施しました。 このプログラムは、プログラム前半の12週間でダイエットし、後半の12週間ではその体重を維持するというものでした。
おそらく、プログラム開始以前には、「摂取カロリー >> 消費カロリー」だったのを、前半のダイエット期間では「摂取カロリー << 消費カロリー」とし、後半の維持期間では「摂取カロリー = 消費カロリー」としたのではないでしょうか

プログラム参加者は2つのグループに分けられ、一方のグループはL. ラムノサス菌を含有する錠剤を、そしてもう一方のグループはプラシーボを、それぞれ1日2粒、24週間にわたって服用し続けました。

結果

12週間のダイエット期間の後、女性でのみ体重の減少量について両グループで違いが見られました。 減少した体重が、プラシーボのグループでは2.6kgだったのに対して、L. ラムノサス菌のグループで4.4kgだったのです。 男性では、このような違いは見られませんでした。 その理由は研究者にも明らかではありませんが、①L. ラムノサス菌の服用量が男性にとっては少なかった、あるいは②研究期間が短かったなどの理由が考えられています。

12週間の維持期間が終了した時点で、プラシーボのグループでは(ダイエット期間が終了した時点の)体重が普通に維持されていましたが、L. ラムノサス菌のグループでは(ダイエット期間が終了した時点からも)体重が減り続けていました。 体重維持期間のあいだにL. ラムノサス菌のグループで減った体重は平均5.2kgでした。

L. ラムノサス菌のグループでは、肥満に関与している腸内細菌の量が減っており、さらに食欲を調節するホルモンであるレプチンの量も低下していました。 参考記事: 腸内細菌がヒトの食事をコントロール!?

今回使われたL. ラムノサス菌

この研究に使用したL. ラムノサス菌は、Nestle 社が自社の製品(欧州でのみ販売されている)に使用しているものを提供してもらいました。 しかし研究者の話では、Nestle 社の菌株に限らず、他の菌株でも同様の効果が期待できると考えられます。

ただし、ダイエットにおいて乳酸菌が今回の研究のような効果を発揮するには、低脂肪・高食物繊維の食事を心掛けることが大事だそうです。 参考記事: 善玉菌のエサとなる第三の食物繊維 - 難消化性デンプン