乳酸菌がアトピー性皮膚炎に効果

(2012年12月)カリフォルニア大学デイビス校のメタ研究により、プロバイオティクスである乳酸菌のサプリメントを摂取している子供にアトピー性皮膚炎が少ないことがわかりました。

アトピー性皮膚炎の原因は不明ですが、アレルギーなどが疑われています。 また、今回のメタ研究によると、5人に1人の子供がアトピー性皮膚炎になります。

研究の方法

このメタ研究では、過去に行われた21の研究のデータを分析し、乳酸菌サプリメントやプレバイオティクスなどがアトピー性皮膚炎の防止または症状緩和にどの程度の効果を有するかを調べました。

被験者数は21の研究の合計で11,000人で、この11,000人には妊婦・授乳中の母親・幼児が含まれます。

結果

21の研究のうちアトピー性皮膚炎に対する乳酸菌の効果を調べたのは、約半数に当たる10の研究でした。 このうち2~3の研究では、アトピー性皮膚炎のリスクのある子供に、ラクトバチルス・ラプソディックGG (Lactobacillus rhapsodic GG)またはラクトバチルス・ラムノサス菌(Lactobacillus rhamnosus HN001)を与えました。 これらの乳酸菌を与えられた子供のグループでは、プラシーボを与えられたグループと比較して、アトピー性皮膚炎になる率が半分になりました。

何種類かの乳酸菌を混合したものを子供に与えるという研究もいくつか(5つくらい)あり、それらの研究でも乳酸菌によりアトピー性皮膚炎になるリスクが半分以下になるという結果になっています。

一方、アトピー性皮膚炎に対するプレバイオティクスの効果は、研究によって結果が異なっており、2つの研究では、プレバイオティクスのサプリメントによりアトピー性皮膚炎の症状が緩和されるという結果になりましたが、プレバイオティクスで症状が緩和されないという結果になった研究も1つありました。

その他、特殊な粉ミルク(加水分解やアミノ酸ベース)やオメガ6脂肪酸のアトピー性皮膚炎への効果を調べた研究も複数ありますが結果はまちまちでした。

コメント
専門家は次のように述べています:
「プレバイオティクスや、アミノ酸、オメガ6脂肪酸のアトピーへの効果は未だ明確ではないが、乳酸菌(Lactobacillus rhamnosus GG)のサプリメントはお勧めできます。 ただし、劇的な効果はありません。 また、乳酸菌を長期的に摂取し続けた場合の子供への影響についての研究も不十分です」
留意点
なお、今回のメタ研究には、乳酸菌サプリメントのメーカー各社のコンサルタントを務める研究者も参加していました。