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プロバイオティクスに血糖値を下げる効果

(2016年9月) "European Journal of Nutrition" に掲載されたグリフィス大学(オーストラリア)の研究(メタ分析)によると、血糖値が高い場合にはプロバイオティクス(主に乳酸菌)が血糖値を下げるのに有効かもしれません。

血糖値が高いと、2型糖尿病だけでなく心血管疾患(心臓病や脳卒中)や腎臓疾患になるリスクも増加します。

メタ分析の方法
成人の空腹時血糖値(FBG)にプロバイオティクス(*)が及ぼす影響を調べた14の研究(†)のデータを分析しました。

(*) シンバイオティクスを含む。 シンバイオティクス=プロバイオティクス+プレバイオティクス

(†) 14の研究に含まれる比較試験の数は18。 比較試験には、ランダム化比較試験だけでなく非ランダム化比較試験も含まれていた)
結果
データ全体の分析
データ全体で分析すると、プロバイオティクスの摂取がFBGに及ぼす影響は統計学的な有意性という点において微妙でした(*)
(*) 95%CIが-0.37~0.00だった。 FBGの減少幅も-0.18mmol/L(3.24mg/dL)でしかなかった。
複数の菌を組み合わせたプロバイオティクスが有効

複数の種類の菌を含有するプロバイオティクスを用いた研究のデータに限ると、プロバイオティクスによるFBGの減少幅が-0.31mmol/L(5.6mg/dL)で、統計学的な有意性にも問題がありませんでした。

血糖値が高い人に限ると
当初のFBGが7mmol/L(126mg/dL)以上だった人のデータに限って分析すると、プロバイオティクスやシンバイオティクスによるFBGの低下幅が0.68mmol/L(12.2mg/dL)で、統計学的な有意性にも問題がありませんでした。
メタ分析に用いられた各研究でプロバイオティクスを服用した期間や量は不明です。