(2018年6月) "Synthetic and Systems Biotechnology" 誌に掲載されたインディアナ州立大学などの研究によると、乳酸菌が風邪やインフルエンザっぽい症状の予防に有効かもしれません。
研究の方法
風邪をひきやすい(昨年に風邪をひいた回数が4回以上)25~45才の中国人男女134人を2つのグループに分けて、一方のグループにのみ12週間にわたり乳酸菌(*)を服用させました。
(*) パラカゼイ菌・カゼイ431菌・ファーメンタムPCC菌の3種類を含有する飲料。

結果
乳酸菌を服用したグループは服用しなかったグループに比べて、上気道感染症(風邪または体温が38℃を超えるインフルエンザとおぼしき病気。以下「URI」)になるリスクが低下していました。
3ヶ月間にわたる試験期間中にURIになった人の割合が、乳酸菌を服用したグループでは19%に過ぎなかったのに対して、乳酸菌を服用しなかったグループでは46%だったのです。
乳酸菌を服用したグループではURIの症状も軽減されていましたが、URIの症状が続く期間は短くなっていませんでした。
乳酸菌を服用したグループの腸や血液中では、免疫機能の指標となるマーカーの一部(IFN-γとsIgA)が増加していました。