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長期間の授乳で虫歯のリスクが増加

(2014年3月) "Annals of Epidemiology" に掲載されたカリフォルニア大学バークレー校の研究によると、生後24ヶ月を超えてからも母乳を与えていると、子供がひどい虫歯になるリスクが増加します。

世界保健機構(WHO)では、生後6ヶ月目までは母乳だけを与え、6ヶ月目からは固形食も与え始めるべきだとしていますが、2才になってから後も継続して母乳を与えることも推奨しています。

研究の方法

この研究では、ブラジルの子供458人の歯を生後6、12、および38ヶ月の時点で検査しました。 歯の検査は熟練の歯科医2名が行いました。

生後6ヶ月目の時点で、飲んでいる母乳の量と、母乳以外に飲んでいるもの(ジュースなど)に関するデータを収集しました。 さらに、生後12ヶ月目の時点で、29種類の特定の食品(果物、野菜、豆類、内臓肉、蜂蜜、お菓子など)のうちどれを子供に与えているかを親に尋ねました。

結果

生後6~24ヶ月のときに母乳を与えられている子供の40%で研究期間中に虫歯が発生していました。 24ヶ月目以降も頻繁に母乳を与えられている子供では、この数字は48%に増加していました。

研究者によると、母乳以外に砂糖の入った食品も口にすることで虫歯になるリスクが増加している可能性が考えられます。 歯が生えてからは歯磨きも有効であると思われますが、今回の研究では食後の歯磨きと虫歯リスクとの関係までは調べませんでした。

今回の結果は、「乳歯が生え始めてからは子供の求めるままに母乳を与えるべきではない」という歯科学のガイドラインに合致しています。

他の研究者のコメント

今回の研究に関与していない歯科学の専門家によると、母乳には虫歯の原因となる成分も少し含まれていますが、虫歯の原因はそれよりもむしろ「お乳(あるいは哺乳瓶)を吸う」という行為にあります。 お乳を吸うときには歯が唾液から遮断されてしまいますが、これによって歯に付く細菌(虫歯の原因菌)が唾液により分解されなくなるために虫歯になりやすくなると考えられます。

特に良くないのが、夜寝ているときに一晩中子供に乳首を吸わせたままにすることです。 乳首を吸っているときには、子供の口内で唾液がほとんど循環しないのです。

さらに、母親(世話をする人)自身も口の中を清潔に保っておく必要があります。 赤ちゃんの虫歯の原因となる細菌は、母親に由来しているケースが大部分です。