座って過ごす時間が長いだけでガンのリスクが増加②

結腸ガン・子宮内膜ガン・肺ガンのリスク

(2014年6月) "Journal of the National Cancer Institute" に掲載されたドイツのメタ分析によると、座って過ごす時間が長い人では一部のガンのリスクが増加する可能性があります。

研究の方法

このメタ分析では、43の観察研究のデータ(データ人数400万人超、ガン件数 68,936件)を分析しました。 データには、アンケートや聞き取り調査によって、職場や家庭で座って過ごす時間と各種ガンとの関係を調べた結果が含まれていました。

結果

座って過ごす時間に応じてデータを複数のグループに分類して比較した結果、座って過ごす時間が最も長いグループでは、最も短いグループに比べて3種類のガンの(発症)リスクが統計的に有意に増加していました。 3種類のガンとは、結腸(大腸の一部)ガン・子宮内膜ガン・肺ガンです。

座って過ごす時間が(おそらく1日あたり)2時間増えるごとに、結腸ガンでは8%・子宮内膜ガンでは10%・肺ガンでは6%、それぞれリスクが増加していました(ただし肺ガンの6%というのは統計的に有意かどうか微妙だった)。

これらのリスクの増加は運動時間とは無関係であるようでした。 このことから、運動習慣のある人においても座っている時間が長いとガンのリスクが増加することが示唆されます。

結腸ガンおよび子宮内膜ガンについては、座って過ごす時間の中でもテレビを観て過ごす時間がガンのリスクと最も強い相関関係にありました。 テレビを観ながら清涼飲料水を飲んだりジャンクフードを食べたりすることが多いためではないかと推測されます。

今回の結果から、座って過ごす時間を減らすのがガン予防に有効ではないかと考えられます。