長時間を座り続けると血管の健康が損なわれるが散歩で回復する

(2015年9月) "Experimental Physiology" 誌に掲載されたミズーリ大学の研究で、6時間にわたって座り続けると血管機能が損なわれること、しかし長時間を座って過ごした後に10分ほど歩き回ることで血管機能が回復することが明らかになりました。

研究の概要
脚の血流量の減少
健康な若い男性11人に6時間を椅子に座って過ごしてもらい、その前後で膝窩動脈(*)の血管機能を調べて比較したところ、6時間を机に向かって過ごした後には膝窩動脈の血流量が大幅に減っていました。
(*) 膝の後ろ側を通っている動脈。 「膝窩」は「しつか」と読む。
血流量の回復

その後、10分間ほど自分のペースで散歩をしてもらって再び検査をしたところ、損なわれていた血管機能が回復して血流も改善していました。

解説
研究者は次のように述べています:

「血流が減少すると流れる血液と動脈壁との間に生じる摩擦が減少します。 この摩擦のことを『ずり応力』と言いますが、動脈の健康のためにはこの『ずり応力』が適度に生じているのが望ましく、少なすぎると動脈拡張能が損なわれるようです」

「動脈拡張能というのは血管の健康の尺度の1つです。 動脈は刺激に反応して拡張する能力が高いほど健康です」
長時間のデスクワークは血管の健康にとって有害ですが、デスクワークの途中で立ち上がって短時間の散歩をすることで、その害を解消できそうると思われます。