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肉や乳製品をよく食べる男性は性質の悪い前立腺ガンになりやすい

(2016年4月) "American Association for Cancer Research Annual Meeting" で発表されたノースカロライナ大学の研究で、飽和脂肪(*)の摂取量が多い男性は侵攻性の強い(進行が速い)前立腺ガンになることが多いという結果になりました。 出典: Increased Saturated Fat Intake Linked to Aggressive Prostate Cancer
(*) 肉や乳製品に多く含まれる。
研究の方法

2004年~2009年のうちに前立腺ガンと診断された男性 1,854人に、その当時の食生活などについて尋ねました。 そして、飽和脂肪摂取量と診断時における前立腺腫瘍の侵攻性との関係を調べました。

分析においては飽和脂肪以外の脂肪の摂取量なども考慮して、飽和脂肪の前立腺ガンへの影響だけを浮き彫りにしました。

結果
飽和脂肪

飽和脂肪の摂取量が多い男性で、前立腺ガンの侵攻性が強くなっていました。 ただし、スタチンというコレステロールを下げる薬を服用していた男性では、飽和脂肪摂取量と前立腺ガンの侵攻性との関係が薄れていました。

飽和脂肪の摂取によりコレステロールが上がるために前立腺ガンの侵攻性が強まるのをスタチンがいくらか和らげるけれども、飽和脂肪の前立腺ガンへの影響を完全に相殺するほどの効果はスタチンにも無いのだろうと思われます。

不飽和脂肪
不飽和脂肪酸の摂取量が多い男性では前立腺ガンの侵攻性が弱くなっていました。 不飽和脂肪とはオメガ3脂肪やオメガ6脂肪のことです。 オメガ3脂肪とはDHAやEPAなどのことで主に魚介類に含まれています。 オメガ6脂肪は野菜油に大量に含まれています。
オメガ6脂肪よりもオメガ3脂肪の摂取量が多くなるようにすると前立腺ガンの進行速度が遅くなるとする研究や、DHAなどの長鎖オメガ3脂肪酸でなくクルミなどに含まれる短鎖オメガ3脂肪酸であれば前立腺ガン発症リスクが下がるとする研究がありますが、オメガ3脂肪で前立腺ガンになるリスクが増加するという研究もあります。