悪性度が高い前立腺ガン患者は、炎症を抑える食事で生存率が向上

(2016年6月) "International Journal of Cancer" に掲載されたイタリア国立ガン研究所などの研究で、グリソン・スコア(*)が高い前立腺ガン患者に限り、食事炎症指数(DII)が低いと生存率が高いという結果になりました。

研究の方法
前立腺ガン患者726人のデータを用いた後ろ向き研究を行いました。 データには、食生活の内容やグリソン・スコアなどが含まれていました。
(*) 前立腺がん組織の顕微鏡観察での所見に基づく悪性度分類のシステム。 スコアは2~10で、低いほど良い。
結果
データ全体の分析では、DIIと総死亡率との間に統計学的に有意な関係は見られませんでした。 ところが、グリソン・スコアが7~10の患者に限ると、DIIが最も高いグループ(*)はDIIが最も低いグループに比べて、総死亡率および前立腺ガンによる死亡率が2.8倍超に増加していました。
(*) DIIのスコアに応じて3つのグループに分けた。 グリソン・スコアが7~10の患者のうちDIIが最も高いグループでは10年生存率が58%だったのに対して、DIIが最も低いグループの10年生存率は78%でした。
結論
炎症を抑える食事をすることで、前立腺ガン患者の予後を改善できる可能性があります。