父親・兄弟・息子に前立腺ガンの人がいる女性では乳ガンのリスクが増加

(2015年3月) "Cancer" 誌オンライン版に掲載されたウェイン州立大学(米国)の研究によると、前立腺ガンの家族歴(*)によっても乳ガンのリスクが増加します。

(*) すなわち、女性たち本人の第一度近親者(父親、兄弟、息子)における前立腺ガンの病歴。

乳ガンと前立腺ガンではいずれも家族歴がリスク要因となりますが、一方のガンの家族歴がもう一方のガンのリスク要因となるか否かについては、これまであまり研究されてきませんでした。

研究の方法

この研究では 78,171人の女性を10~15年程度にわたって追跡調査しました。 女性たちはいずれも研究開始の時点では乳ガンではありませんでした。 追跡期間中に 3,506人の女性が乳ガンと診断されました。

結果

前立腺ガンの家族歴があるグループでは乳ガンのリスクが14%増加していました。 この14%というのは、乳ガンの様々なリスク要因を考慮したうえでの数字です。

さらに、前立腺ガンと乳ガン両方の家族歴があるグループでは乳ガンのリスクが78%増加していました。 こちらのリスク増加は、白人よりも黒人で顕著でした。

研究者によると、前立腺ガンの家族歴だけの場合の14%という数字はさほどのリスク増加ではありませんが、前立腺ガンと乳ガン両方の家族歴がある場合の78%というのは無視し得ない数字です。