PAE(前立腺動脈塞栓形成)の行われ方

(2012年4月) PAEが最初に行われたのは2009年で、それ以降ポルトガルやブラジルで200人以上がこの治療を受けています。

PAEは外科医ではなく放射線医師が行います。 PAEではX線の検査が必要なので、台の上に横になってもらいます。そこで、静脈注射で鎮静剤と痛み止めを注入します。 胸と指にモニターを付けて、鼻に酸素チューブを差し込みます。

器具を差し込む鼠径部以外をシアタータオルで覆い、鼠径部を消毒し、および鼠径部の動脈を局部麻酔します。 これ以降は麻酔が効いているので、痛いのはこのときだけです。 動脈に針を差し込んで、針を経由してガイドワイヤーを動脈に挿入します。 そして針を引き抜くと、細いプラスチックのチューブ(カテーテル)がガイドワイヤーを覆うようにして動脈内に設置されます。

その後、X線機器を用いて、カテーテルとガイドワイヤーを前立腺に血流を供給している複数の小さな動脈のところまで移動させます。 そこで、X線に反応する特殊な染料(造影剤)をカテーテルから注入します。 このとき、骨盤の辺りを温かく感じることがあります。

造影剤によって前立腺に血流を供給している複数の小動脈を特定したら、数千の小さな粒子を含んでいる液体をカテーテル経由で、前立腺に影響を供給しているこれらの小動脈に注入します。 これにより小動脈が塞がれて、前立腺への栄養供給がストップするわけです。

液体の注入を終えたら、放射線技師はカテーテルを引き抜いて、出血をするために、針を刺した部分を数分間強く抑えます。

この処置は左右の前立腺動脈に対して行う必要があるので、普通は二回針を突き刺すことになりますが、右側からの挿入だけで左右の処置を行えることもあります。

所要時間は患者によって様々ですが、1時間~2時間です。 X線室にいる時間は3時間程度と考えておけば良いでしょう。