手術の不要な前立腺肥大症の新治療法

(2013年4月) 米国で開催された "Society of Interventional Radiology’s 38th Annual Scientific Meeting" において、前立腺動脈塞栓形成(prostatic artery embolization、"PAE") と呼ばれる前立腺肥大症の治療法の臨床試験の途中経過を Inova Alexandria Hospital(米国)が発表しました。
PAEは前立腺への血流を減少させることで前立腺を縮小させるという治療法です。(参考記事: PAEの行われ方
臨床試験を行っている医師は次のように述べています:
「前立腺肥大症の治療おいて、薬物療法の効果は限定的であり、手術は副作用(尿漏れなど)のリスクがあります。 PAEはリスクが少なく、侵襲性(手術や体内への器具挿入など)が最小限の治療法で、大部分の患者の症状軽減に有効だと考えられます」

この臨床試験の途中経過では、PAEを受けた前立腺肥大症の患者14人のうち13人で、一ヶ月以内に症状の有意な改善が見られました。 PAEを受けてから薬が不要になった患者や、手術やレーザー療法でもダメだった患者で症状が改善したケースもあります。

PAEにより尿漏れ、感染症など重大な副作用の生じた人はいませんでした。 PAEを受けた患者のほとんどは、治療当日に帰宅しました(入院が不要でした)。

この臨床試験では今後、さらに30人の患者を対象にPAEの効果を評価し、その後2年間にわたってPAEの長期的な影響を追跡調査する予定です。