タンパク質の摂り過ぎで、タバコと同程度にガンのリスクが増加(1/2)

(2014年3月) "Cell Metabolism" 誌に掲載された米国・イタリアの研究によると、中年の頃に肉や、牛乳、チーズ、などの動物性タンパク質の摂取量が多いと、摂取量が少ない人に比べてガンで死ぬリスクが4倍に増加します。

このリスク増加率は喫煙による増加率と同程度です。 さらに、動物性タンパク質の摂取量が多い中年では、ガン以外での死亡率や糖尿病による死亡率も増加していました。

今回の研究では 50才以上の男女 6,318人(別ソースでは 6,381人)の18年分のデータを調べました。 1日の摂取カロリーにタンパク質が占める割合は平均で16%で、摂取タンパク質の2/3ほどが動物性のタンパク質でした。

中年においては高タンパク食がマイナスに作用
50~65才の中年においては、中タンパク食(*)であっても健康に悪影響がありました。 中タンパク食のグループでも、ガンで死亡するリスクが低タンパク食のグループの3倍だったのです。 タンパク質の摂取量を少し減らして中タンパク食から低タンパク食に移行するだけで、早死にのリスクが21%減少していました。
(*) この研究では、1日の摂取カロリーにタンパク質(動物性か植物性かは問わない)が占める割合が20%以上となる食事を「高タンパク食」、10~19%となる食事を「中タンパク食」、10%未満となる食事を「低タンパク食」と位置づけました。

植物性タンパク質(大豆など)は、動物性タンパク質ほどには早死にのリスクに影響していないようでした。 高タンパク食であっても植物性タンパク質の摂取比重が多い中年では、ガンによる死亡率の増加が動物性タンパク質の場合よりも少なく、死因を問わない早死にのリスクにいたってはリスクが増加していなかったのです。

食事がタンパク質以外の面で高脂肪か高炭水化物かというのは、死亡率に影響していませんでした。

66才以上では高タンパク食がプラスに作用

66才以上に限って高タンパク食グループと低タンパク食グループを比較すると、低タンパク食グループに比べて高タンパク食グループは、ガンで死ぬリスクが60%、(原因を問わず)早死にするリスクが28%減少していました。

66才以上のグループにおいては、中年と違って、タンパク質が動物性か植物性かによる違いはあまり見られませんでした。 つまり、動物性でも植物性でも良いので、タンパク質を積極的に摂取することが、筋肉と体重を維持するうえで大事だというわけです。