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タンパク質と炭水化物はどちらが多過ぎても少な過ぎても一長一短

(2015年5月) "Cell Reports" 誌に掲載されたシドニー大学の研究(マウス実験)で、タンパク質の摂取量を減らし炭水化物の摂取量を増やすことによって極度のカロリー制限をしたときと同じ健康効果を得られるがデメリットもあるという結果になりました。

過去の研究

摂取カロリーを40%減らすことでマウスの寿命が延びるという結果になった研究が発表されたのが今からちょうど80年前で、それ以来、餓死しない程度にカロリー摂取量を減らすことによって寿命を延ばしたり代謝の健康を改善したり出来ることがイースト菌・蠕虫・サルなどの実験で示されてきました

しかし、このような極端なカロリー制限を長期間続けられる人は少数派ですし、骨質量が減ったり生殖能力が衰えたりするなどのデメリットもあります。

今回の研究
この研究ではマウス実験を行い、低タンパク質・高炭水化物のエサを与えることによって、40%のカロリー制限を行ったときと同様の長寿および心血管代謝への健康効果(*)を得られることを確認しました。
(*) 「心血管代謝への健康効果」というのは、糖尿病・心臓病・脳卒中などのリスクが低下することです。

ただし低タンパク質・高炭水化物のエサには、タンパク質に対する欲求のために食事量が増えるというデメリットもありました。 食事量が増えると2型糖尿病や、肥満、脂肪性肝疾患のリスクが増加してしまいます。

高タンパク質・低炭水化物のエサを与えたマウスでは、寿命が短く心血管代謝の健康状態が悪かった代わりに、比較的体重が少なく生殖機能も良好でした。