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動物性タンパク質の摂取量が多いと2型糖尿病になりやすい

(2016年9月) "American Journal of Clinical Nutrition" に掲載された Australian Institute for Musculoskeletal Science(オーストラリア)などの研究によると、タンパク質摂取量と2型糖尿病リスクの関係は明快ではありませんが、動物性タンパク質の摂取量が多いと2型糖尿病になりやすいかもしれません。出典: Dietary protein intake and risk of type 2 diabetes...

研究の方法

オーストラリアに住む男女2万1千人超(*)を平均11.7年間にわたり追跡調査したデータを分析しました。 分析においては、タンパク質摂取量に応じてデータを5つのグループに分けました。

さらに、これまでに行われた10の前向き研究のデータを今回のデータと併せたメタ分析(†)も行いました。 今回の研究と併せて合計11の前向き研究に含まれる人数は50万人超で、これらの研究の追跡期間は5~24年間でした。

(*) いずれも追跡開始の時点で糖尿病・ガン・腎結石の病歴がない人たち。 女性が62%を占めていた。

(†) 複数の研究のデータをまとめて分析すること。
結果
今回のデータ
以下は、糖尿病の発症リスクに影響する様々な要因を考慮しつつ今回のデータだけを分析した結果です:
  • 追跡期間中に929件の2型糖尿病が発生した。
  • 総タンパク質(動物性+植物性)の摂取量が最も多いグループは、摂取量が最も少ないグループに比べて2型糖尿病の発症リスクが23%高かった(ただし95%CIが0.96~1.56)。
  • 動物性タンパク質(*)の摂取量が最も多いグループは、摂取量が最も少ないグループに比べて2型糖尿病の発症リスクが29%高かった(ただし、95%CIが0.99~1.67)。
    (*) 肉・魚・卵に含まれているタンパク質。
  • 総タンパク質や動物性タンパク質の摂取量と2型糖尿病リスクとの関係は、①男性、あるいは②当初の血糖値、BMI、または血圧が正常だった人で顕著だった。
  • 女性に限り、植物性タンパク質(*)の摂取量が最も多いグループは、摂取量が最も少ないグループに比べて2型糖尿病の発症リスクが40%低かった(95%CIは0.37~0.99)。
    (*) 豆類・ナッツ類・穀類・野菜といった植物性食品に含まれるタンパク質。
メタ分析
以下は、今回のデータと過去に行われた10の研究のデータを併せて分析した結果です:
  • 追跡期間中に3万8千件近くの2型糖尿病が発生した。
  • 総タンパク質の摂取量が最も多いグループ(*)は、摂取量が最も少ないグループに比べて2型糖尿病の発症リスクが9%高かった(95%CIは1.06~1.13)。
  • 動物性タンパク質の摂取量が最も多いグループは、摂取量が最も少ないグループに比べて2型糖尿病の発症リスクが19%高かった(95%CIは1.11~1.28)。
  • 動物性タンパク質の摂取量と2型糖尿病発症リスクとの関係は、性別・地域・追跡期間などに関わらず各研究で同じようなものだった。
  • 女性に限り、植物性タンパク質の摂取量が最も多いグループは、摂取量が最も少ないグループに比べて2型糖尿病の発症リスクが7%低かった(ただし、95%CIは0.85~1.00)。
  • 米国のデータだけに限って分析した場合にも、植物性タンパク質の摂取量が最も多いグループは、摂取量が最も少ないグループに比べて2型糖尿病の発症リスクが9%低かった(95%CIは0.84~0.97)。
(*) タンパク質摂取量に応じてデータ全体を5つに分けたとは限りません。 10の研究の中にはデータを4つや3つのグループに分けたものもあったかもしれません。
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