PTSDの治療にブルーベリーが有効?

(2015年3月) "Experimental Biology Meeting" で発表予定であるルイジアナ州立大学の研究によると、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療にブルーベリーが有効かもしれません。 (出典: Blueberries Show Promise as Treatment for Post-Traumatic Stress Disorder

PTSDの治療法として現在用いられているのはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)というタイプの抗鬱剤だけですが、PTSDの治療にSSRIはあまり効果的ではありません。

今回の研究チームの過去の研究によると、SSRIによってセロトニン(5-HT)が増加するが、それと同時にノルアドレナリンも増加し、このノルアドレナリンの増加がSSRIの効果を阻害している可能性があります。

研究の方法

この研究ではネズミの実験において次の3つのグループを比較しました:

  1. ブルーベリーを2%含有するエサを食べるPTSDのネズミ
  2. 普通のエサを食べるPTSDのネズミ
  3. 普通のエサを食べるPTSDではないネズミ
ネズミたちをPTSDにするのには猫が用いられました。 1時間にわたって猫の群れに暴露(檻で仕切って隣接させた?)させるということを10日間の期間を空けて2回行いました。 ネズミたちは例によって実験後に安楽死させられました。 猫に脅かされて心に傷を負わされた挙句殺されたというわけです。
結果
2のグループでは、3のグループに比べてノルアドレナリンとセロトニン両方の量が増加していました。 これに対して1のグループでは、3のグループに比べてセロトニンの量だけが増加していました。
原文には記載がありませんが、1と2のグループにはSSRIが投与されていたのではないでしょうか? したがって、ブルーベリーによってセロトニンの量が増えるという話ではなく、ブルーベリーによってSSRIによるノルアドレナリンの増加が抑えられるという話だと思うのですが。