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ピロリ菌+高塩分=胃ガン

(2013年4月) 塩分の多い食事で胃ガンのリスクが増加することは知られていますが、"Infection and Immunity" 誌に掲載されたバンダービルト大学(米国)の研究によると、塩分の多い食事とピロリ菌(Helicobacter pylori、胃潰瘍の原因菌)が合わさることで胃ガンになるリスクが跳ね上がります。

研究の方法

この研究では、スナネズミを用いた実験を行いました。 ピロリ菌に感染させたスナネズミたちを2つのグループに分けて、一方には普通のエサ、もう一方には塩分の多いエサを与えました。

結果
塩分の多いエサを与えられたグループでは全ての個体が胃ガンを発症していました。 普通のエサのグループで胃ガンを発症したのは58%でした。

解説

CagA を生産しないように改造したピロリ菌に感染させた個体では、塩分の多いエサを与えても胃ガンを発症しないことから、胃ガンの発症にはピロリ菌が生産する CagA という腫瘍性タンパク質が必要であると考えられます。

そして、この研究グループは以前の研究で、塩分濃度の高い環境で培養されたピロリ菌で CagA の生産量が増加することを示しています。

人類の50%以上がピロリ菌に感染していますが、感染者の90%は無症状です。