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ピロリ菌は胃の傷口を素早く見つけて集まってくる

(2014年7月) "PLOS Pathogens" に掲載されたシンシナッティ大学の研究によると、胃ガンや胃潰瘍の原因となるピロリ菌(Helicobacter pylori)が胃に生じた傷口を素早く見つけ出して、そこにコロニーを形成し、それによって傷の治癒を妨げます。

この研究で麻酔で眠らせたマウスの胃に小さな傷を付けたところ、数分のうちにピロリ菌が傷口を探知して集まり、組織の修復を妨げていました。

研究チームは次に、胃潰瘍のあるマウスをピロリ菌に感染させるという実験を行ないました。 その結果、ピロリ菌が潰瘍による病変部に好んでコロニーを形成し、組織の治癒を妨げていることが明らかになりました。

研究者の口ぶりでは、胃の組織の病変部がピロリ菌にとって美味しく(栄養を摂りやすいということでしょう)、傷口がいつまでも治らないのがピロリ菌にとっては好都合であるようです。

研究者は次のように述べています:

「(食物の消化や飲酒、喫煙、アスピリン服用などによる)日常的な無症状の胃の損傷にもピロリ菌が集まって、傷の修復を遅らせたり、ことによると(胃潰瘍のような)深刻な胃の疾患の発端となっている可能性があります」