禁煙補助薬によって禁煙成功率がアップ①

(2013年10月) 米国のロズウェルパーク癌研究所が、禁煙におけるニコチンパッチと禁煙補助薬(処方薬)の有用性を調査した結果が "Addiction" 誌に掲載されています。

過去の研究では、臨床試験でのみニコチンパッチや禁煙補助薬の有効性が示されてきましたが、今回の研究では実生活においてもニコチンパッチや禁煙補助薬により禁煙の成功率が4~6倍になることがわかりました。

研究の方法

米国・カナダ・英国・オーストラリアに在住の 7,400人の成人喫煙者を調査しました。 7,400人のうち2,200人が処方薬またはニコチン補充療法を利用していました。 残りの人たちは純然たる意志の力による禁煙を試みました。

結果

意志の力だけで禁煙しようとした人たちでは、半年間の禁煙に成功したのは5%でした。 これに対して、処方薬やニコチン補充療法に頼った人たちの場合、ニコチンパッチでは18%・抗鬱剤のブプロピオンでは15%・服用タイプの禁煙補助薬であるバレニクリンでは19%の人が半年間の禁煙に成功しました。 ちなみに、ガムなど口の寂しさを紛らわせるものを利用しての禁煙の成功率(半年間)は8%でした。

年齢が若い人ほど意志の力だけで禁煙しようとする傾向にありました。 収入が少なく、喫煙歴が短く、自分の意志の力に自信があるからだろうということです。 残念なことに、禁煙補助薬などによってせっかく禁煙できても、また喫煙をしてしまう人が多いそうです。

結論

研究グループは、喫煙歴の長さや喫煙量などの要因を考慮して、何も利用しない禁煙と比べたときの成功率が、ブプロプリオンとニコチンパッチでは4倍、バレニクリンでは6倍になると結論付けています。