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禁煙による腹部脂肪の増加は一時的なもの

(2015年3月) 米国内分泌学会(The Endocrine Society)の第97会年次会合で発表された Charles R. Drew University of Medicine and Science(米国)の研究において、禁煙により最終的には脂肪の付き方が健全になるという結果になりました。

研究の方法
この研究では、1日あたりタバコを1/2~2箱吸っている喫煙者たちに、8週間の禁煙プログラムに参加してもらいました。 禁煙プログラムでは、ブプロピオン(*)という禁煙補助剤とカウンセリングを用いました。
(*) 当初は抗鬱剤として開発されたが、禁煙にも使われるようになった。

そして禁煙プログラム期間中の8週間の前後で、1日あたりの喫煙本数、呼気中の一酸化炭素濃度、ニコチン代謝物の尿中濃度、体重、身体組成(体脂肪率など)、脂肪の付いている場所などを検査しました。

結果

8週間の禁煙プログラムによって、当初は腹部の脂肪がわずかに増加しましたが、その後の数ヶ月間で望ましい逆転が生じました(腹部の脂肪が減って太腿の脂肪が増えたということでしょう)。

研究者は次のように述べています:
「世間的に、禁煙をすると太ったり2型糖尿病のリスクが増加すると考えられていますが、今回の研究では禁煙によってもインスリン抵抗性は基本的に変化せず、脂肪の付く場所も健康的になっているようでした。 禁煙後まもない時点では(不健康な)腹部の脂肪が増加していたのですが、のちには太腿へと脂肪が移動していました」