閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

禁煙よりも減煙が現実的?

禁煙が健康に有益であることを示す研究は無数にありますが、その一方で、専門家によれば、禁煙は長く険しい道のりであり成功する人がほんの一握りの優秀な人たちだけです。

"American Journal of Epidemiology"(2012年11月) に掲載されたイスラエルの研究によると、禁煙をすることで早死にする(心臓病やガンなどで)リスクは22%下がりますが、喫煙量を減らす減煙によっても早死にリスクが15%も減少します。

研究の方法
この研究は 4,633人の男性(主に50歳前後)を対象に行われたもので、1963年と1965年の二回にわたって、これらの男性たちと面談をし、その後40年間にわたって生存状況を追跡調査しました。

一度目の面談で一日当たりの喫煙本数について尋ね、喫煙本数に応じて男性たちを複数のカテゴリー(0本、1~10本、11~20本、21本以上)に分類しました。 そして、二度目の面談で、喫煙状態の変化(カテゴリーが下がった、上がった、あるいはタバコを吸わなくなった)について尋ねました。

結果
禁煙した人で早死にのリスクが22%下がっているだけでなく、喫煙量のカテゴリーが下がった(例えば、一日当たり21本以上吸っていた人が11~20本に減ったなど)人でも、早死にのリスクが15%(心疾患による早死にのリスクに限れば23%)も減少していることが明らかになりました。 ヘビースモーカーであるほど減煙の効果が大きかったそうです。

さらに、80歳まで生きる確率でも、禁煙成功者で33%の増加であったのに対して、減煙者でも22%の増加が見られました。

この研究結果から明らかであるのは、①禁煙でなくて減煙でも効果がある、②禁煙にせよ減煙にせよ、始めるのに遅すぎるということはない(被験者たちは研究開始の時点で中高年)という2点です。

専門家の中には、減煙で妥協することを問題視する完全主義の人もいますが、減煙であっても健康に有益であるのは間違いありません。