人種差別が細胞レベルで老化の原因に

(2014年1月) "American Journal of Preventive Medicine" に掲載された米国の研究によると、人種差別されることによって細胞レベルで老化が早まると考えられます。

研究の方法

30~50才の黒人男性92人を対象に、職場・家庭・買い物・レストランなどにおける被差別経験に関するアンケートを実施し、"Black-White Implicit Association Test" というテスト(無意識な、あるいは本人が認めたくない人種に関するバイアス(偏見)の程度を測定するテスト)を受けてもらいました。 そして男性たちの白血球のテロメアの長さを調べました。

結果
強い人種差別を受けてきた男性ほど、そして黒人という自分の人種に対して否定的である(anti-Black bias)ほど、テロメアが平均で140対(1.4~2.8年分)ほど短くなっていました。

ただし、強い人種差別を受けてきた黒人男性でも、自分の人種に対して肯定的である場合には、テロメアは短くなっていませんでした。 この結果は、年齢・年収・学歴、健康状態などの要因を考慮した後のものです。

補足情報

過去に行われた複数の研究では、白人と比べて黒人は ①寿命が短く、②加齢関連疾患にかかる年齢も若い傾向にあることが示されています。

研究者は「今回の結果で人種差別が老化の原因となることが示唆された」と述べています。