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夢の中の行動を布団の中で再現するのはアルツハイマー病の前触れ

(2014年4月) "Trends in Neuroscience" 誌オンライン版に掲載されたトロント大学の研究によると、レム睡眠行動障害(RBD)という症状がパーキンソン病やアルツハイマー病の兆候となります。

RBD とは、レム睡眠で夢を見ている最中に、夢の中の自分の体の動きを布団の中で実際に再現してしまうという症状で、本人や一緒に寝ている人が怪我をする原因となることもあります。 脳が健康な人では、レム睡眠であっても睡眠中には体が麻痺した状態になるため、夢の中の行動を現実になぞるということはありません。
レム睡眠
レム睡眠とは、身体は眠っているのに、脳は活動しているという眠りが浅い状態のことです。 このような浅い眠りのときには眼球が素早く動いていることから、"Rapid Eye Movement(素早い眼球の動き)" の頭文字を取って「REM 睡眠」と名付けられました。

「レム睡眠」の対義語は「ノンレム睡眠」。 ノンレム睡眠は脳も眠る深い眠りです。 夢を見るのはノンレム睡眠よりもレム睡眠のときに多く、目覚めたときに覚えている夢もレム睡眠のときに見た夢です。
研究者は次のように述べています:

「RBD は(アルツハイマー病やパーキンソン病などの)神経変性の前兆であり、明確な兆候です。 RBD が見られる人の80~90%が脳の病気を発症すると思われます」

「RBD を脳の病気の兆候として認識して、RBD 患者に神経変性疾患の薬を使うならば、神経変性疾患の悪化を食い止めることが出来るかもしれません」


この研究では、「神経変性はアルツハイマー病などの病気に関与する脳の領域を犯すより前に、睡眠を司る領域を犯すはずだ」という仮説を調査しました。(どのように調査したのかは不明)