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レシートを触った後には手を洗いましょう

(2014年2月)"JAMA" に掲載された研究によると、レシート(買い物をしたときにレジで受け取るレシートのことです)が子造りや神経障害などに悪影響を与える可能性があります。 レシートなどの感熱紙に用いられているビスフェノールA(BPA)という化学物質が皮膚から体内に入り込んで健康に害を与えるというのです。

感熱紙は、熱に反応して黒色に変化する物質でコーティングされているのですが、このコーティング剤に BPA が用いられています。

研究の方法

この研究ではハーバード大学の学生や職員24人(18才以上で妊娠していない)に、レシートを2時間にわたって素手でいじり続けた場合と、(一週間以上の空白期間を設けた後に)手袋を着けていじり続けた場合とで、尿中に含まれる BPA の量がどう変化するかを比較しました。

結果
主な結果は次の通りです:
  • レシートをいじる前の時点では、24人中20人からBPAがわずかに検出された。
  • レシートを素手で2時間いじった後には24人全員の尿からBPAが検出された。 レシートをいじることによる BPAの増加量は、缶詰のスープを食べたときに増えると考えられるBPA量 の1/4ほどで、増加後のBPA量でもBPAの国民平均値と同程度だった。
  • 手袋を着けてレシートをいじった後には、尿中のBPAの量は増えていなかった。
手袋について
この研究で使用した手袋は、二トリルという物質で作られた手袋でした。 ラテックス製などの手袋でもBPA防止に有効かどうかは、別途研究を行って確認する必要があります。 材質によっては手袋自体がアレルギーの原因になることもあります。
コメント
研究者は次のように述べています:
「一般の消費者はレシート経由でのBPA暴露を気にすることはありませんが、スーパーのレジ係や銀行の窓口業務などの仕事で感熱紙を扱う人は、特に妊娠中あるいは授乳中であれば、手袋を着けるなどの対策をすると良いでしょう」
研究者によると、仕事でレシートを扱わない人であっても、レシートに触れた後には手を洗うようにすると良いそうです。