赤身肉や加工肉を多く食べると結直腸ガンの死亡率が増加

(2013年7月) "Journal of Clinical Oncology" に掲載された米国ガン協会の研究で、赤身の肉や加工肉(ベーコン、ソーセージ、コーンビーフなど)を多く食べている人は、結腸ガンと診断されてから8年以内に死ぬ率が高くなることが明らかになりました。

今回の研究で示されたのは、肉の摂取量とガンによる死亡リスクとの関係ですが、赤身の肉を多く食べると結腸ガンの発症リスクが増加することも過去の研究により示されています。

研究の方法

1992~1993年にかけて収集された 184,000人の米国人のデータを用いました。 この184,000人の中にデータ収集の時点でガンであった人はいませんでした。

184,000人のうち、研究開始の時点(1993年?)から2009年6月30日までの間に結腸または直腸のガンであると診断された人の数は、複数の種類のガンを発症した人、診断がはっきりしない人、データに欠落がある人などを除外した結果、2,315人でした。 このうち、966人が2010年12月31日までに亡くなりました。

結果
主な結果は次の通りです:
  • 結直腸ガンと診断される前の赤身肉または加工肉の摂取量が多いほど、研究期間中の死亡率が増加していた。
  • しかし、結直腸ガンと診断された後の赤身肉または加工肉の摂取量と死亡率とのあいだに関連性は見られなかった。
  • 研究開始の時点で赤身肉または加工肉を週に10食ほど食べていたグループ(580人)では、43%が追跡期間中に死亡した。
  • 一方、赤身肉または加工肉の摂取量が週あたり2食であったグループ(576人)では、この死亡率は37%だった。

今回の研究論文のエディトリアルを執筆した研究者によると、加工肉の保存料や調理後の肉に含まれる発ガン性物質によって結直腸ガンの死亡率が増加している可能性はあります。

解説
研究者によると、赤身肉または加工肉の摂取量の目安は週に3~4食分程度です:
「なにも菜食主義者になれと言っているわけではありません。 肉を食べることよりも食べないことの方が多くなる程度にまで肉の摂取量を減らしましょうということなのです」
World Cancer Research Fund(世界ガン研究基金)によるガン予防のための生活習慣ガイドラインでは、一週間で食べる赤身肉の量は(調理前の重量で)750グラム程度が適当だとされています。 また加工肉については、一切食べないことを推奨しています。