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ニコチンの少ないタバコに切り替えるとニコチン欲求と喫煙本数が減る

(2015年10月) "New England Journal of Medicine" に掲載されたピッツバーグ大学(米国)などの研究で、ニコチン含有量の少ないタバコに切り替えることでニコチン依存症が軽減されて喫煙本数まで減るという結果になりました。

研究の方法
喫煙本数が1日あたり5本以上で禁煙をするつもりが全くないという18才以上の男女780人を2つのグループに分け6週間にわたって、一方のグループには普段吸っている銘柄を吸い続けてもらい、もう一方のグループにはニコチン含有量がタバコの葉1gあたり0.4mg~15.8mgという試験的に用意された6種類のタバコのいずれかを吸ってもらいました。

American University のサイトによると、平均的な紙巻タバコ1本に含まれるタバコの葉の量は1gで、ニコチンの量は8.4mgです。

Wkipedia よればタバコ1本あたりのニコチン含有量は20mgですが、JTの商品案内では0.1mg~2.3mg(タバコ1本の煙に含まれる量)となっています。 日本の紙巻タバコに含まれるタバコの葉の量はJTのサイトにも記載がありません。

タバコ1本あたりのタバコの葉の量が日米で同程度だとすれば、日本のタバコはすでに米国のものよりも相当にニコチン含有量が少ないのでしょうか?
結果
ニコチン含有量と6週間の最後の1週間における喫煙本数/日との関係は次のようなものでした:

ニコチン含有量/g 喫煙本数/日
0.4mg 14.9本
1.3mg 16.3本
2.4mg 16.5本
5.2mg 20.8本
15.8mg 21.3本
普段の銘柄 22.2本

上記から、ニコチン含有量が2.4mg以下のグループで喫煙本数が減っていたことがわかります。

ニコチン含有量が少ないグループでは喫煙本数だけでなくニコチン欲求も減っていました。 研究者は次のように述べています:
「ニコチン含有量を減らした分だけ喫煙本数が増えるのではないかという懸念がありましたが、そんなことはありませんでした」

ニコチン含有量を徐々に減らすのが良いのか、それとも一気に減らしてしまうのが良いのかは今回の研究では不明です。

結論
ニコチン含有量が少ないタバコに切り替えることによって次の効果が期待できます:
  • 喫煙量を減らしてタバコの健康被害を抑える。
  • 禁煙しやすくなる。