10%の体重減少がガンと糖尿病リスクの低減に有効

(2013年3月) "Journal of Internal Medicine" に掲載されたドイツの研究によると、ガンや糖尿病のリスクに関与している可能性のあるホルモンであるアディポネクチンとレプチンの生産量が体重によって変化します。
アディポネクチンには抗炎症作用とインスリンの効果を高める作用があります。 レプチンには腫瘍細胞を促進する可能性があります。
研究の方法
この研究では、50歳以上の閉経後の女性439人を4つのグループ(このうち1つが対照群)に分けて、各グループに運動および/または食事の習慣を改善してもらい、1年間にわたって追跡調査を行いました。
対照群以外の3つのグループというのはおそらく、①食事のカロリー制限をしたグループ、②運動をしたグループ、そして③食事のカロリーを制限した上で運動をしたグループ。
結果

その結果、レプチンの生産量は対照群以外の3つのグループで軒並み減っていました(最大で40%)。 その一方で、アディポネクチンの生産量は食事のカロリーを制限したグループ(①と③)で最も増加していました。

体重が減った原因がカロリー制限であるか運動であるかに関わらず、体重の減少幅が大きいほどホルモン生産への好影響(レプチンであれば生産量の減少、アディポネクチンであれば増加)が増大していました。

ただし、レプチンの生産は身体組成(ここでは筋肉と脂肪の比率)の変化にも影響されているように見受けられました。 このことからレプチンの生産量は、体重は同じでも筋トレなどにより脂肪が減って筋肉が増えていれば減少すると考えられます。

ホルモン生産が最も改善したのは体重を10%減らした人でした。 被験者の中には、アディポネクチンの生産量が20%増加した人や、レプチンの生産量が半分以下にまで減った人も見られました。