麻酔薬のケタミンが難治性うつ病に効果

(2013年5月) Icahn School of Medicine at Mount Sinai の研究グループが行っている臨床試験において、従来の治療法の効果が無い欝病患者に対して、ケタミンという麻酔薬が劇的な効果を示すという結果が出ています。 従来の抗欝剤は効き始めるまでに数日間あるいは数週間を要していたのに対して、ケタミンによる抗欝効果は24時間以内に発揮されます。

この臨床試験では、抗欝剤(2~3種類)の効かない72人の鬱病患者に、ケタミン、または活性プラシーボとしてミダゾラム(抗欝性の無い麻酔薬)を、静脈注射で40分かけて投与しました。

投与から24時間後、および7日後に患者たちと面談したところ、反応率が、ケタミンを投与されたグループで63.8%であったのに対して、ミゾダラムのグループでは28%でした。 7日後の反応率は、ケタミンでは45.7%、ミゾダラムでは18.2%でした。 ケタミンもミゾダラムも、忍容性は良好でした。

研究者は次のように述べています:
「ミゾダラムを活性プラシーボとして用いることで、ケタミンの麻酔作用を相殺したうえで抗欝効果のみを評価することができました」
研究者によると、今後、難治性うつ病にケタミンを用いた場合の長期的な安全性と有効性を確認するためにさらに大規模な研究を複数行う必要があります。