神経性胃炎が治らないのは食事行動が不健全だから?

(2015年1月) "Journal of Digestive Diseases" に掲載された広州医科大学(中国)の研究で、難治性機能性ディスペプシア(RFD)の患者は食事行動が不健全であるという結果になりました。
難治性機能性ディスペプシア
「難治性機能性ディスペプシア」は "refractory functional dyspepsia" を訳したもの。 ディスペプシアは「消化不良」という意味。 上記リンク先の日本消化器病学会の説明によると、機能性ディスペプシアとは従来「神経性胃炎」と呼ばれていた症状のこと。
研究の方法

この研究では、RFDの患者は327人と非難治性機能性ディスペプシア(NRFD)の患者 1,014人、および機能性消化不良ではない人たち100人のデータを分析して、食事行動と機能性ディスペプシアとのあいだに相関関係があるかどうかを調べました。 食事行動のデータの入手にはアンケートを用いました。

結果
主な結果は次のようなものでした:
  • 機能性消化不良ではないグループに比べて、RFD患者およびNRFD患者のグループでは不健全な食事行動をしている人の割合が高かった。
  • RFD患者のうち、上腹部痛症候群(epigastric pain syndrome)を抱えている患者には辛い食品を好む傾向が、そして食後愁訴症候群(postprandial distress syndrome)を抱えている患者には甘い食品や腸内でガスが発生する食品を好む傾向が、NRFD患者に比べて強く見られた。
  • 上腹部痛症候群と食後愁訴症候群の両方を抱えているRFD患者は、食事を抜いたり、食事回数が多かったりする傾向が強かった(比較対象は不明)。
この結果に基づき研究チームは、①食事回数が不規則(食事を抜く、あるいは逆に食事回数が多い)である、②甘い食品を好む、および③体内でガスが発生する食品参考記事: オナラの原因となる食品を好むという3点がRFDのリスク要因であるとしています。