半年に1度の歯科健診で肺炎のリスクが低下

(2016年10月) 米国感染症学会において発表予定であるバージニア・コモンウェルス大学の研究により、歯科医に年に2回通う人に肺炎が少ないことが明らかになりました。

研究の概要

" 2013 Medical Expediture Panel Survey" という米国全土から選出された男女 26,246人のデータを分析したところ、定期的に歯科を受診する習慣が無いという人は、半年に1度歯科を受診するという人に比べて、細菌性の肺炎になるリスクが86%高くなっていました。 26,246人のうち細菌性の肺炎になった人は1.68%にあたる441人でした。

解説

口腔内のメンテナンスを半年に一度行うことで、口腔内の衛生状態が改善されて肺炎のリスクが減るのだと考えられます。

口腔環境が全身の健康に影響することを示す研究がこれまでに多数発表されていますが、肺炎の場合は、口腔内に住む細菌が偶然に肺に入り込み肺炎を引き起こすケースがあり得ます。 肺炎を引き起こす細菌の1つに肺炎球菌がありますが、この肺炎球菌は口腔内から検出されることが珍しくありません。

高齢者は免疫力が落ちるうえに唾液の分泌量が少なく口腔内で雑菌が増えやすくなるため、口腔内の細菌が原因で肺炎になる危険性が特に高いと言えるでしょう。