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アルツハイマー病のリスクが高い人は、お茶を飲む習慣を続けると良いかも

(2017年3月) "The journal of nutrition, health & aging" に掲載されたシンガポール国立大学などの研究で、お茶(緑茶・紅茶・烏龍茶)を飲む習慣があると認知機能に問題が生じにくいのは女性など一部の人に限られるという結果になりました。

研究の方法
認知機能が正常な55才以上の中国系シンガポール人957人を対象に、2003~2005年から2006~2010年にかけて、お茶の飲用量と神経認知障害(NCD)(*)の発症状況を追跡調査しました。
(*) これまで認知症や軽度認知障害(MCI)と呼ばれていた状態を表す新しい概念。

データの分析においては、NCDの発症に影響する様々な要因を考慮しました。

結果

追跡期間中に72件のNCDが発生しました。

追跡期間中に終始お茶を飲む習慣があった場合には、お茶を飲む習慣が終始なかった場合に比べて、NCDのリスクが61%低くなっていました。 追跡期間中にお茶を飲む習慣があったりなかったりした場合には、NCDのリスクは低下していませんでした。

男女別

男女別の分析では女性でのみ、お茶を飲む習慣がある場合にNCDのリスクが68%下がっていました。 男性では下がっていませんでした。

ApoE-e4
ApoE-e4対立遺伝子(*)の有無を考慮した分析では、ApoE-e4対立遺伝子の保有者に限り、お茶を飲む習慣がある場合にNCDのリスクが86%低くなっていました。

(*) 神経細胞にコレステロールを輸送(神経細胞がシグナル交換を行うのにコレステロールが必要)するなど血中脂質の代謝において重要な役割を果たすApoE(アポリポたんぱく質E)というタンパク質があります。

このApoEの設計図にあたるのがApoE遺伝子なのですが、ApoE遺伝子には3種類の対立遺伝子(変異体)があります。 そのうちの1つが「E4」と呼ばれるもので、この対立遺伝子を保有している人は認知症の一種であるアルツハイマー病の発症リスクが増加します。 ドイツの場合、国民全体の20%がApoE-e4対立遺伝子を保有しています。